2014年1月29日水曜日

もものこぶんこに行ってきた

先日の土曜日の夜。

“もものこぶんこ”に行ってきた。

もものこぶんことは、大阪阿倍野にある小さな図書館(文庫)。
絵本や児童書などが中心。

火曜日の午後と土曜日の午後が基本的な開館日だそう。

夏のイベントのときにきていただいて、
ずっと訪れたいとおもっていたけど如何せん火曜日も土曜日もライブラリーにいなきゃいけない。

けど1ヶ月に1回だけ”よふかしぶんこ”なるものがある。
毎月最終週の土曜日は23時まで開いているそう。

訪れたそこは、
ずーーーーっといてられる空間。
奥行きある空間で左に絵本、右に児童書がずらり。

じごくのそうべいなんかの懐かしい絵本から、
としょかんライオンなどの最近の絵本まで。
世界昆虫記や、痛快世界の冒険文学シリーズ、ミルキー杉山のシリーズなんかも!

むかし私をわくわくさせてくれたものが、たくさん揃っていた。

もものこぶんこは、現在河野さんという女性が中心になって運営している。
賛助会員の制度はあるが、家賃などは河野さんが払ってられるそう。
素敵な読書体験を子どもたちにしてほしいという、
強い想いがあるからできることなんだろう。

こんな場所小学生のときに近くにあったら入り浸っただろうな。

何がいいかって、
親があまり関与せずに自分の世界がそこにできることだと思う。

公共の図書館なんかはそれこそ大人の本も子どもの本もたくさんあるので、
割りと親と行くことが多いような気がする。
けどもものこぶんこはきっと親とは行かない気がする。
自分で訪れて、借りたい本をみつけ、
ときにはお姉さんとお話しもする。
お母さんもパートなんかで働いているからもものこぶんこが開いてる時間に子どもと一緒にいくことはあまりないけど、ちょっと気になるので開いてるときに立ち寄ってみる。
そこでお姉さんとおしゃべりをする中で、思わぬ子どもの姿を発見したりする。

こんな関係ややりとりがあるんじゃないかなーって妄想してた。

自分の世界があるというのは、
生きていいく上でとても強い要素になると思う。
けれどそれは完全に個人のものではなく間接的に
地域や家族とつながっている。

そんな役割の場所がちゃんと残っていくようにしたい。

もものこぶんこを訪れてそんな想いを新たにした。


もものこぶんこ:http://momobun.kiwamari.org/


2014年1月24日金曜日

コモンズ的なもの。

ライブラリーにむつさんが来てくれ”コモンズ”の話をした。

むつさんはコモンズデザインとして、
まわしよみ新聞や直観讀みブックマーカーなどの活動?をやってはるかた。
お話していてとてもおもしろい。

コモンズについてなんとなくイメージはわくけれど、
いざ言葉にすることができずにいたので聞いてみた。

コモンズというのは、エリアとエリアの間にある空間のこと。
直接境界線として分けてしまうと争いごとが増えるので、
ぼんやりと共用する空間を設けておくところを指す。

コモンズにあるものは、誰の所有物でもないので、
すべてを採り尽くさないかたちでお互いが利用できる。
日本では入会(いりあい)と呼ばれていた。

コモンズは日本の中でどんどんなくなってきている。
実際の場としても、機能としても。
縁側なんていうのはコモンズのよい例で、
そんな"だれでも”ふらっと覗けるような空間が現代では本当に少ない。

現在、コミュニティ(共同体)はその価値や重要性が再認識され色んな所でコミュニティデザイン(活性化)が行われている。
しかし、コミュニティというのは形成していく過程でやはりこぼれてしまう人もいるし、一度できてしまうとなかなか入りにくいという面もある。
そんな時にコモンズがあれば、そういう人たちを受け止めることができる。

コミュニティとコモンズはそれぞれ役割が違って、両方必要なんだけれど、今コモンズに対する取り組みをしているところはあまり聞かない。

コモンズ的な役割とは何なのか。
その場所や機能についていろいろ考えて行きたい。
というのを最近よく考えている。

今関わっているまちライブラリーは、コモンズにはなかなか成り得ていない。

入り口の敷居は低く、奥行き深く。
どんな人でも楽しめる、場所と手法。

乞うご期待という感じでー

関連キーワード:住み開き

PS:尖閣諸島もコモンズにしちゃえばいいのにね!