2014年3月21日金曜日

ニッポンのスタンダード

先日NHKの"ニッポンのジレンマ”なる番組を見てた。
スタートしたころは面白い!と思って結構見てたけど、
最近はご無沙汰だったのだが、「編集者」を特集したのが面白かったからと勧められてみた。
実は古市氏が司会をするようになってから真面目に見たのは初めてかもしれない。
この人も出始めは今までにないタイプの人だなと思い興味もってたけど、最近はあまりピンとこない。
さわやか、さらっと流しつつ、ちゃんと考えている、最近の若者らしい若者。
みたいなイメージがついてるけど、本人も狙ってやってるのだろうけど、なんだか型にハマりすぎてて面白くない。窮屈じゃないのかなと勝手に心配してしまう。

話を戻し、何が言いたいのかというと、
番組自体はいろんな角度から”編集”に携わっている人たちがわいわいしていて、結構おもしろかったのだが、その中で語られていたのはニッポンではなく、トウキョウだったことにとても違和感をもったのです。

言わずもがな東京は日本の首都であるし、
経済や文化の中心(?)的存在であるかもしれないけど、
でもトウキョウはあくまで東京で、ニッポンじゃないよね。
それをニッポンのジレンマという番組の型として切り取ることに対する違和感。

そして今、ニッポンのスタンダードとされている物事が、ニッポンではなくトウキョウのスタンダードになだけなのではないか?という素朴な疑問が出てくるのである。
物事の捉え方、感覚、実際の社会の様子とか
全然違うよ?!と大阪にいて思うのだから、他地方はいわんや、である。

東京で暮しと仕事を成り立たせている人は、
どれだけその差を感じているのだろうか。
そして大阪で生きている私が感じるニッポンは、
他の地域の人と比べてどう違うのだろうか。

この番組内でも東京から京都に仕事で転った女性編集者も論者に混じっていたけど、扱いとしてこんな立ち位置の人もいれておいたほうがいいよな、というように見えた。
所詮、東京から日本を語る場合、地方は”地方”として語られない。

いっそ、東京を全くいれずに、
地方で生業を立てている人をそれがスタンダードという形で紹介することで、討論してもらうことで、今までに見えなかったニッポンのスタンダードが見えるんじゃないだろうか?

スタンダードなんて一本の軸、1枚の板で語れないものばかりだと思うけれど、
少なくとも東京という1ヶ所の視点から見ているより面白い姿が浮き上がってくるのではないだろうか。

と、思う。

2014年3月6日木曜日

”ジャズ思考”

今日ライブラリーで開催されていたイベントに参加していた際に、ありそうな新書のタイトルを考える時間があった。
イベントは発想法について学びつつ、それぞれの発想法をシェアしようというもの。

雑談しながら、6つくらい思いつくままに書いてみた。
(書いた紙渡しちゃったので、うろ覚え)

①フレームワークにとらわれないための思考レッスン
②ささやく力ー本当に伝えたいことは、そっとささやこうー
③ゆとられないためにーゆとり世代新入社員の対策ケーススタディ
④つまらない会議はジャズ思考でのりきれ
⑤マンガ脳 vs ゲーム脳
⑥ビックデータ 世界一くだらない活用法を考えてみた

本棚にある本のタイトルとかからキーワード拾ってきて、そこに個人的な話題とかさっき聞いたこととかを絡めつつ、なんとなくありそうやけど、実際にないし、よく読むと何言ってるのか意味わからん、というものを目指したつもり。

自分で書いときながら、
”ジャズ思考”ってなんだと。
書いた時は、なんかよくわかんないけど、っぽい言葉を作れば、何通りかの解釈なんて後付でできちゃうことを皮肉ったつもりだったけど、言葉の響きがなんとなく気に入りまじめに理由付けを考えてみようかと思った。

ジャズとか全然くわしくないけど、論じてみたら、
面白いかも。
ほんと、それだけ。

しかも眠くなって来たので、今回は論じない。
また気分がのったら、まとめてみようと思う。

なかなか発想しよう!って感じで考える機会はないけど、
意識的にそんな時間をつくると普段の生活のノイズの中では生まれないこと、
なんとなく考えるけど拾わないことを”あえて”できるからいいね。

いいね!

2014年2月21日金曜日

お金、消費、それらの持つ力

私たちが”社会”に関わる方法として、何が思いつくだろうか。

働くことだって、選挙にいくことだって、
十分と社会参加である言える。

けれど働く場所や内容はそんなに簡単に変えることはできない、
選挙だってそんなに頻繁にチャンスはない。
(最近は割りと多いけれど、、)

そんな中私たちが日々生きていく中で、
あまりに日常に溶け込んでいてあまり意識しないけれど、
小さなその積み重ねはかなりの影響力を持つのではないかと、
最近ひしひしと感じるのが、お金である。
つまり、自分がその消費行動の中で、何に対してお金を払うのかということ。

その1回1回は少額かもしれないけれど、
現代社会において(日本のような国いおいてはとくに)
生きていく上で、お金は欠かせないものになっている。
そのような手段について少なくない数の人が少しだけでも考えて行動すれば、
その積み重ねはとても大きな力になるのではないかと思っている。

私たちが安さ至上主義で行く限り、
私たち自身も安い労働力で働くことにもつながる。

私たちの生活の基板となっているお金、経済の仕組みについて、
今一度見直してみるときなのではないかと思っている。

私は今まで”経済学”を勉強したことはなかったし、
特に意識したこともなかった。
正直、”経済”についてはわからないことばかり。

今年一年かけて、
人々の生活の中で、その消費の在り方を考えることで、
何か答えとまではいかないかもしれないが、
自分の納得する説明、道筋をたてたい。

漠然と、お金ってなんだろうなと考えていたところに、
「エンデの遺言」(NHK出版)本と出会った。
これはファンタジー作家として有名なドイツの作家ミヒャエル・エンデが晩年に、NHKの取材に対して提言したことがもととなったテレビ番組を本にしたもの。

私のなんとなくもやもやとしていたものの一部が、
この本のおかげで少しクリアになった気がした。

少しずつ読み解いていきたい。
お金のこと、経済のこと、社会のこと。
これからの私たちのこと。

2014年2月16日日曜日

ど素人DIYはじめました−1ー漆喰を塗る(下塗り)

このたび、大阪市内にお家を借りた。
空堀商店街のほとり。

長屋の平屋の一角にあり、
一言で表現すると、古い。
ポジティブに表現すると、味がある。

























この右手の奥から2個めがお家。
雪のせいでまたまたええ感じに演出されている。。。

家の中は何をしてもいいと言われたので、
とりあえず雰囲気を変えようと壁に漆喰をぬることに。

ホームセンターで粉末状のものを購入し、
(パッケージがナイス)
粉塵にまぎれながら混ぜ。。
実物を見たことないので、どのくらいの水加減が良いのかもわからず。。。




こんなもんかな?と
適当に塗り、塗り。塗り。。

握力と腕の力が半端無く必要。
 












うまいこと乾燥してくれるかどうかなのですが、
そこはもう、我関せずで成り行きにまかせることに。

はてさてど素人DIYは上手くゆくのでしょうか。
乞うご期待。。。。。!!

2014年1月29日水曜日

もものこぶんこに行ってきた

先日の土曜日の夜。

“もものこぶんこ”に行ってきた。

もものこぶんことは、大阪阿倍野にある小さな図書館(文庫)。
絵本や児童書などが中心。

火曜日の午後と土曜日の午後が基本的な開館日だそう。

夏のイベントのときにきていただいて、
ずっと訪れたいとおもっていたけど如何せん火曜日も土曜日もライブラリーにいなきゃいけない。

けど1ヶ月に1回だけ”よふかしぶんこ”なるものがある。
毎月最終週の土曜日は23時まで開いているそう。

訪れたそこは、
ずーーーーっといてられる空間。
奥行きある空間で左に絵本、右に児童書がずらり。

じごくのそうべいなんかの懐かしい絵本から、
としょかんライオンなどの最近の絵本まで。
世界昆虫記や、痛快世界の冒険文学シリーズ、ミルキー杉山のシリーズなんかも!

むかし私をわくわくさせてくれたものが、たくさん揃っていた。

もものこぶんこは、現在河野さんという女性が中心になって運営している。
賛助会員の制度はあるが、家賃などは河野さんが払ってられるそう。
素敵な読書体験を子どもたちにしてほしいという、
強い想いがあるからできることなんだろう。

こんな場所小学生のときに近くにあったら入り浸っただろうな。

何がいいかって、
親があまり関与せずに自分の世界がそこにできることだと思う。

公共の図書館なんかはそれこそ大人の本も子どもの本もたくさんあるので、
割りと親と行くことが多いような気がする。
けどもものこぶんこはきっと親とは行かない気がする。
自分で訪れて、借りたい本をみつけ、
ときにはお姉さんとお話しもする。
お母さんもパートなんかで働いているからもものこぶんこが開いてる時間に子どもと一緒にいくことはあまりないけど、ちょっと気になるので開いてるときに立ち寄ってみる。
そこでお姉さんとおしゃべりをする中で、思わぬ子どもの姿を発見したりする。

こんな関係ややりとりがあるんじゃないかなーって妄想してた。

自分の世界があるというのは、
生きていいく上でとても強い要素になると思う。
けれどそれは完全に個人のものではなく間接的に
地域や家族とつながっている。

そんな役割の場所がちゃんと残っていくようにしたい。

もものこぶんこを訪れてそんな想いを新たにした。


もものこぶんこ:http://momobun.kiwamari.org/


2014年1月24日金曜日

コモンズ的なもの。

ライブラリーにむつさんが来てくれ”コモンズ”の話をした。

むつさんはコモンズデザインとして、
まわしよみ新聞や直観讀みブックマーカーなどの活動?をやってはるかた。
お話していてとてもおもしろい。

コモンズについてなんとなくイメージはわくけれど、
いざ言葉にすることができずにいたので聞いてみた。

コモンズというのは、エリアとエリアの間にある空間のこと。
直接境界線として分けてしまうと争いごとが増えるので、
ぼんやりと共用する空間を設けておくところを指す。

コモンズにあるものは、誰の所有物でもないので、
すべてを採り尽くさないかたちでお互いが利用できる。
日本では入会(いりあい)と呼ばれていた。

コモンズは日本の中でどんどんなくなってきている。
実際の場としても、機能としても。
縁側なんていうのはコモンズのよい例で、
そんな"だれでも”ふらっと覗けるような空間が現代では本当に少ない。

現在、コミュニティ(共同体)はその価値や重要性が再認識され色んな所でコミュニティデザイン(活性化)が行われている。
しかし、コミュニティというのは形成していく過程でやはりこぼれてしまう人もいるし、一度できてしまうとなかなか入りにくいという面もある。
そんな時にコモンズがあれば、そういう人たちを受け止めることができる。

コミュニティとコモンズはそれぞれ役割が違って、両方必要なんだけれど、今コモンズに対する取り組みをしているところはあまり聞かない。

コモンズ的な役割とは何なのか。
その場所や機能についていろいろ考えて行きたい。
というのを最近よく考えている。

今関わっているまちライブラリーは、コモンズにはなかなか成り得ていない。

入り口の敷居は低く、奥行き深く。
どんな人でも楽しめる、場所と手法。

乞うご期待という感じでー

関連キーワード:住み開き

PS:尖閣諸島もコモンズにしちゃえばいいのにね!